こんにちは!夫婦でマレーシア在住中のえまなです。
今回は私がマレーシアで体験した不妊治療について、実際にかかった費用等含めながら、みなさんに御紹介していきたいと思います!
私たちは、結婚して約1年間自力での妊活に励んだ後、意を決して日本(名古屋)の婦人科で本格的な妊活をスタートしました。
基礎体温記録から血液検査、タイミング療法などなど、医師に薦められるままに頑張っていましたが、治療半ばでマレーシア行きが急遽決定…。
マレーシア移住後、いた仕方なしに始めたのがマレーシアでの不妊治療でした。
しかし実はマレーシア、日本を上回る不妊治療実績と優れた婦人科医師を有する、超不妊治療大国だったのです!
プロの先生に支えられる中、3.5ヶ月の不妊治療を経て、無事ここマレーシアで妊娠することができました!
それでは、これからマレーシアでの不妊治療を検討されている皆さまのお役に少しでも立つべく、具体的にお話していきたいと思います!
目次
クアラルンプール不妊治療の病院選び
まず皆さんが気になるのは、不妊治療でどこの病院に通ったのか?
そこはどんな雰囲気の病院なのか?
ではないでしょうか。
マレーシア在住の日本人が通う病院と言えば、スバンジャヤメディカルセンターやひばりクリニックなどが有名ですが、婦人科があり日本人通訳もいる病院となると数は限られてくるのが現実です。
パンタイホスピタルクアラルンプールやジャパンメディケアの婦人科も有名でしたが、その中でも、私はグレンイーグルクアラルンプール病院へ通院しました。 (KLCCに近く、当時働いて会社から近かったからです。通院後感じましたが、アクセスは本当に大事です。)
病院情報
Gleneagles Kuala Lumpur (私立 グレンイーグル クアラルンプール)
住所 : Block A & Block B, 282 & 286, Jalan Ampang, Kampung Berembang, 50450 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
(LRT最寄駅: Jelatek station)
この病院、外観も内装もかなり大きくてきれいです!
初めて行った時にはホテルのロビーかと思いました…
(施設内には美容院やお土産屋さん、スタバもありますよ)
更に、マレーシアだと言うことを忘れるくらい働いているスタッフの方々もホスピタリティに溢れておりみんなプロフェッショナル。
マレーシアの病院って古そう、ローカル感すごそう…
そんなマイナスイメージは捨ててしまってOKです!
ちなみに、産婦人科は全て別館になるので、メインエントランスから入り MOB SPECIALIST CLINICSと書かれた棟へ向かって下さいね。
診察予約の方法・必要手続き
海外での病院予約。どきどきしますよね。
私はまず総合受付に電話し、希望する先生の名前を伝えてそのクリニックに繋いでもらいました。
その他の方法としては、希望のクリニックに直接電話する、または日本語受付窓口に電話して予約をとる方法もあります。
もし、希望する先生がいない場合には、日本語受付窓口に繋ぎ、そこでスケジュールや通訳の方に相談しながら初診予約をとるのがオススメです。
ただ、日本人通訳の方は忙しい為、日本語受付窓口に電話してすぐに繋がるかどうかは分かりません。
繋がればラッキー位でかけてみるのがいいかと思います。
結局英語で話すことにはなりますが…1度総合受付に電話して、日本人通訳の方に繋いでもらうというのも手かもしれませんね!
※基本的に、病院は13時か14時がランチタイムとなるので、この時間は避けて電話するのがベターです。
グレンイーグル 産婦人科予約
- 日本語受付窓口/60-03-4141-3089
- 総合受付/60-03-4141-3000
- 救急外来/60-03-4141-3017
※病院HP等より引用
不妊治療の先生選び
不妊治療で大事になってくるのは、99%先生との相性。これはもう、日本にいた頃から感じていました。
どんなに評判のいい先生でも、共感してくれない、機械的、そんな先生はやっぱり嫌ですよね。
そんな中、たまたま友人にいい先生だよ〜と聞いたのが中華系のW先生。
中華系の先生ではありますがオーストラリアにもいた事があるパワフルな先生です。
私が初めてW先生と会った日、日本では生理もこないし、無排卵の傾向があると言われていました。
私、子供できますかね?と聞いたところ、
Why not? No problem. You have many options!
(どうしてできないと思うの?問題ないよ。いくらだって方法はあるんだから!)
と明るく言ってくれたW先生。
日本でこんなかっこいいこと言ってくれた先生いたかな…
この瞬間に、私はこの先生についていこうと決めました。
実際に、W先生の元では多国籍な患者様が不妊治療に通っており、多くの人が無事妊娠することができているそうです。
不妊治療の特徴なのか、特に双子出生の割合も多く、多い時には1日4組の双子ちゃんが産まれていました。
待合室には、W先生の元で産まれた双子ちゃんの写真が飾られています。
その他お世話になった先生
マレーシアで不妊治療に通っている時、面白いなと感じていたのは、先生が時々ほかのクリニックの先生の受診を勧めてくること。
話を聞くと、婦人科の先生の中にもエコー検査のプロフェッショナル、不妊治療のプロフェッショナル、出生サポートのプロフェッショナル…と、得意分野が更に別れているとのこと。
私がお世話になっていたW先生は不妊治療のプロでしたが、より精密なエコー検査が必要な場合や、妊娠後の心拍確認などの際には、L先生というエコー検査を得意とする先生に診察してもらっていました。
日本でいうと、たまには他の病院にも行ってみたら?
という感覚なので、こんな所でも穏やかなマレーシア気質を感じることができました。
その他にも、グレンイーグルスにはVIPを専門とする婦人科の先生もいるようで、最近だとその先生がマレーシア国王の娘(王女様)の出産を担当し、病院中大騒ぎになっていました。
また、T先生という方も時折厳しいながら愛ある診療をしてくれると評判でした。
私は偶然にもW先生と出会えましたが、不安な方や話を聞ける知り合いが周りにいないという方は、まずは情報を集め、実際に受診してみて下さいね。
この人だ!と思える先生がきっと見つかるはずです。
クアラルンプールで不妊治療の費用はどれくらい?
さて、費用についてはおそらく皆さんが気になる所ではないでしょうか?
決して安くはない不妊治療。ましてや海外での治療となると、予算内におさまるか、助成金はあるのかなどなど…気になりますよね。
ここではざっくりではありますが、私がかかった費用を紹介していきます。
使用する薬や容態により個人差が必ず出ると思うので、参照までに見てみて下さい。
また、日本円は11月6日地点のレート26.37円/MYRで計算しています。
診察代
- 250MYR-300MYR(エコー検査混み)/回/日本円で6,600円-7,900円
薬代
- クロミッドなどカプセルの排卵誘発剤
25MYR-30MYR/日本円で660円-795円 - 男性用サプリ(旦那様用)
360MYR/日本円で9,500円 - 男性の不妊検査
120MYR/日本円で3,170円 - 葉酸サプリ
26MYR/日本円で685円 - ビタミン・鉄分などの栄養サプリ
40MYR-50MYR/日本円で1,055円-1,320円 - 黄体ホルモンなどホルモン薬
30MYR-50MYR/日本円で790円-1,320円 - 自己注射(卵子を育てる為)
1200MYR/5日分/日本円で31,600円 - 排卵誘発剤(クロミッドが効かなかった人は注射へ移行されます)
300MYR-500MYR/日本円で7,920円-13,200円 - 土日の緊急診察
96MYR-300MYR/日本円で2,530円-7,910円
※緊急外来はデポジットが300MYR先にとられ、医療費との差額が返金されます。基本的に300を超えたことはありません。
ざっくりではありますが、我が家の場合上記の様になりました。
不妊治療をした3.5ヶ月間の間に、9回の通院(緊急外来混み)、2回ずつの自己注射と排卵誘発剤、旦那様のあれこれ、そして各お薬を1回ずつ処方されているので、更に詳しく計算していくと、我が家の不妊治療inマレーシアの合計額は…
5,697MYR( 150.229円)!!!
※あくまでも個人差、通う先生により異なります。薬代等は各最小値にて計算。
我が家はタイミング療法での妊娠となりましたが、人工授精になると1回で3万円前後を目安にされておくといいかと思います。
日本と実はそこまで大きく価格は変わりません。
また、不妊治療の為の助成金制度なども特にないので、お金に関してはシビアに管理していく必要があるかもしれません。
不妊治療マレーシアと日本の違い
日本とマレーシア両方の病院で不妊治療を行き私が感じた両者の違いについて、簡単にお話していきたいと思います。
どちらの国が自分に合っているのか、皆さんが決める際の判断材料になると幸いです。
決定権は誰にあるのか
どちらの病院にも通って思ったこと。
それは、日本ではお医者さんに決定権が(主に)あり、マレーシアでは自分に決定権があるということです。
例えば、今後の方針や次にどのような薬を飲むかなど…日本ではお医者さんが決めていますよね?
例えば、排卵が確認されなかったときの対応です。
日本の病院の例
医者)
今回、残念ながら排卵している様子はないです。
ホルモンがうまく機能してない可能性があるので、1度生理を来させた後1回おやすみして、3ヶ月位ピルを飲みましょう。
その後また様子を見て排卵誘発剤を飲んでいきましょう。
ですが、マレーシアの病院では先生が患者さんに投げかけます。
排卵が確認されなかったときの対応です。
マレーシアの病院の例
医者)
今回、残念ながら排卵している様子はないです。
どうします?生理をこさせた後、排卵誘発剤を飲みますか?
それともピル飲んで1回様子見ますか?
誘発剤は、まだ始めたばかりだし薬を飲むだけでいいと思うけど、注射という形もあることはあるよ?
なんとなく、違いはお分かり頂けましたか?
日本ではなんとなく医師の言う通りに、医師が言う通りの薬を飲み治療しますが、マレーシアでは今後の行動を決めるのは自分です。
私はとにかく早く妊娠したかったので、様子見などのステップは全てとばし、誘発剤も薬がダメだったのですぐ注射にしました。
スピード感をもって治療できるという点では、マレーシアに軍配が上がり、慎重に体を労わるという点では、日本に軍配があがります。
受付はコミュニケーションの場
マレーシアの病院に通院して1番驚いたこと。
それはスタッフさんが皆とっても陽気でおしゃべり好きなこと。
受付での挨拶や体調確認が終わった後は、新しいスタッフの噂話や最近セールで買った洋服の話など、とっても近い距離感で話しかけてくれます。
空いている時には、受付スタッフさんが新聞を読んでおり、その日その日の特ダネを披露してくれることもありました。
どうしても気持ちが落ち込みがちな不妊治療という言葉。
ですが、マレーシアでは不妊治療の人達もとっても明るく病院に通っています。
それはもしかすると、スタッフの明るさや先生の頼もしさにあるのかもしれません。
通訳さんの存在
グレンイーグル病院には日本人通訳の方が2名在籍しています。
どちらもかなり頼もしい通訳さんですが、産婦人科を担当しているのは主にSさんになります。
もし通訳が必要な場合には、事前に通訳の方とスケジュールを合わせ、当日受付で通訳の方を呼び出してもらうとOKです!
また、受付で頼めない…という場合には、1階総合受付でも連絡してもらえますので、頼んでみましょう!
通訳さんは、次第に頼もしいパートナーになっていきますよ。
まとめ
マレーシアでの不妊治療実体験記録。いかがでしたか?
私の場合、マレーシア移住に伴っての通院開始となりましたが、日本人の患者さんの中には、不妊治療のためにマレーシアに来ているという方もいらっしゃいます。
自分の判断で治療を進められることから、スピード感をもった治療を望む人には、マレーシアはオススメです!
診察時も1人1人ゆっくり見てくれるので、孤独感を感じることも少ないはずです。
皆さまの不妊治療が、上手くいくように願っています。
こちらの記事を読んで頂き、テレマカシ(マレーシア語のありがとう)でした!