近年人気が上がり続けているマレーシア。
多国民族国家なので、日本と比べると外国人でも暮らしやすいです。
それゆえマレーシアに家族で移住を考える方も多いと思います。
しかし実際マレーシアで暮らすにはどれくらいの費用が必要か気になりますよね。
今回は生活費と学費ついて書いてみようと思います。
目次
クアラルンプールで暮らす家賃について
家族で移住の1番大事なことは住む場所です。
今回はクアラルンプールで日本人に人気な地域を中心に紹介します。
地域によって家賃も異なります。
生活費の中でも家賃は一番気になる所かと思いますので、家賃について地域別に紹介していきます。
日本人がどういう所に住んでいるのか、ご紹介しますね。
モントキアラ地区
こちらは外国人のために開発された地域です。
欧米人と日本人が多く住んでおり、近年は韓国人も増えました。
外国人のために開発された場所なので、インターナショナルスクールも多く、高級住宅街になっています。
日本人が多くいるので、日本の食料や日本人向けの塾などか複数あります。
Mont Kiara Pines ( モントキアラ パインズ )
開発初期に建てられたコンドミニアムの1つ。
共用部分はリニューアルしてあるのでキレイです。
コンド内に保育園もあるので、小さいお子さん連れの家族には便利です。
家具付き3ベッドルーム 3200~5800リンギ/月 (約83200~150800円)
住所:Jalan Kiara 1, Mont Kiara, 50480 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
Mont Kiara Palma (モントキアラ パルマ )
こちらも開発初期に建てられたコンドミニアムです。
コンド内にテニスコートが4面、プールが2つあります。
日本食レストランもあります。
家具付き3ベッドルーム 3200~5500リンギ/月 (約83200~143000円)
住所: Jalan Kiara, Bukit Kiara, 50480 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
Mont Kiara Pelangi (モントキアラ ペランギ )
モントキアラないでは比較的手頃な家賃でファミリー向きなコンドミニアムです。
家具付き2ベッドルーム 3000~4200リンギ/月(約78000~109200円)
家具付き3ベッドルーム 3000~5000リンギ/月(約78000~130000円)
住所: Jalan Kiara 1, Mont Kiara, 50480 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
I-Zen Kiara Ⅰ/II (アイゼンキアラ Ⅰ/II)
日本人に人気なコンドミニアムで、住民の7割が日本人です。
ショッピングセンターのワンモントまで専用通路がありますので買い物など便利です。
家具付き2ベッドルーム 3000~4600リンギ/月(約78000~119600円)
家具付き3ベッドルーム 3800~6300リンギ/月(約98800~163800円)
住所: 1, Jalan Kiara, Mont Kiara, 50480 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
バングサ地区
クアラルンプール中心街の西側に位置する高級住宅街。
特に欧米人が多い地域です。
バンサービレッジやバンサーショッピングセンターがあります。
Sri Penaga (スリ ペナガ )
バングサの中腹に位置するコンドミニアムで昔から日本人が多く住んでいます。
家具付き2ベッドルーム 3500~5500リンギ/月(約91000~143000円)
家具付き3ベッドルーム 6500~9000リンギ/月(約169000~234000円)
住所: 〒59100 Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, Kuala Lumpur, Bangsar, Jalan Medang Serai, sri penaga condominium
Bangsar Puteri (バングサ プテリ)
バンサーショッピングセンターまで徒歩約8分の場所にあるコンドミニアムです。
お部屋によってはリノベーションや騒音対策がしてあります。
家具付き2ベッドルーム 2200~3500リンギ/月(約57200~91000円)
家具付き3ベッドルーム 3800~6000リンギ/月(約98800~156000円)
住所:41, Jalan Medang Serai, Bangsar, 59100 Kuala Lumpur,Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
ミッドバレー、タマンセプテ、タマンデサ地区
ミッドバレーはイオンやISETANなどが入ってるショッピングモールです。
セプテは日本人会があるので何かと便利で、タマンデサは下町の雰囲気な地域です。
この3箇所はクアラルンプールの中心部へ行きやすいのでとても便利な場所です。
Northpoint Residence (ノースポイント レジデンス)
ミッドバレーメガモールまで連絡通路があるので、お買い物やスーパーに行くのにとても便利です。
ミッドバレー駅も目の前にあります。
家具付き3ベッドルーム 4500~リンギ/月(約117000円~)
住所: Mezzanine Floor, 1, Medan Syed Putra Utara, Mid Valley City, 59200 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
OBD Garden Tower (OBD ガーデンタワー)
長い間日本人に人気のコンドミニアム。
日系のゼネコンが建てたコンドなので、マレーシアでは珍しく玄関があります。
家具付き2ベッドルーム 2800~リンギ/月(約72800円~)
家具付き3ベッドルーム 3500~リンギ/月(約91000円~)
住所: Jalan Desa Utama, Taman Desa, 58100 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
サウジャナ地区
サウジャナには日本人学校とスバン空港があります、日本人が多く住んでいる地域です。
サウジャナ地区も沢山コンドミニアムがありますが、日本人が多く住んでいるのは、Saujana Villa(サウジャナ ヴィラ)です。
住所: Saujana Resort, Seksyen U2, 40150 Shah Alam, Selangor
全室を1社が管理してますので、マネージメントが行き届いているので対応がはやいです。
マネージメントオフィスに日本人スタッフが常駐しているのも安心です。
コンド内に日本の食品を取り扱うミニマーケットとパン屋さんもあります。
家具付き3ベッドルーム122平米 3000~3900リンギ/月(約78000~101400円)
家具付き3ベッドルーム164平米 3700~4600リンギ/月(約96200~119600円)
家具付き4ベッドルーム 5000~6000リンギ/月(約130000~156000円)
ここで紹介したコンドミニアムはみんな24時間セキュリティです。
同じ広さなのに家賃が違うのは、部屋によってオーナーさんが違うので、
部屋の家具や設備、リノベーションの有無などが違うので値段も違ってきます。
クアラルンプール学費について
マレーシアの公立学校はマレー語と中国語の学校が多いです。
しかも教育の質はあまり良くないので、日本からマレーシアに移住した人の多くは質のいい英語を身につけるために私立のインターナショナルスクールに通います。
では、いくつかのインターナショナルスクールを紹介したいと思います。
The Alice Smith School (アリススミス スクール)
住所: 2, Jalan Bellamy, Bukit Petaling, 50460 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
- イギリス式
- 学期開始:9月、1月、4月
- 学部:プレスクール、小学部(G1~6),中学部(G-7~11),プレユニバーシティ(G-12~13)
マレーシアで最も歴史が長いインターナショナルスクール。
先生がほとんどイギリスの方なので、ある程度の英語力があることが必要です。
- 申請料:1200リンギ(約31200円)
- 入学費:5000リンギ(約130000円)
- 寄付金:10000リンギ(約260000円)
- 家族登録費:20リンギ(約520円)
- 授業料(学期毎):
[プレスクール]13230リンギ(約343980円)
[Year1~Year2 ]23140リンギ(約601640円)
[Year3~Year6] 24390リンギ(約634140円)
[Year7~Year9]28560リンギ(約742560円)
[Year10~Year11]31100リンギ(約808600円)
[Year12~Year13]31100リンギ(約808600円)
Australia International School Malaysia (オーストラリア インターナショナル スクール)
住所: 22, Jalan Anggerik, Mines Wellness City, 43300 Seri Kembangan, Selangor
- オーストラリア式
- 学期開始:1月、4月、7月、10月
- 学部:プレスクール、ジュニア(G-0~4)、ミドル(G-5~8)、シニア(G-9~12)
先生はほぼ100%、生徒の6割がオーストラリア人。
入学するために英語と算数のテスト、面接があります。
英語集中クラスも2013年に新設されました。
- 申請料:
[プレスクール] 1000リンギ(約26000円)
[基礎クラス~Year12] 1300リンギ(約33800円) - 寄付金:
[プレスクール、基礎クラス] 10000リンギ(約260000円)
[ Year1~Year11] 20000リンギ(約520000円) - 授業料(学期毎):
[プレスクール、ナーサリー] 10168リンギ(約264368円)
小学部
[基礎クラス] 12546リンギ(約326196円)
[Year 1 ] 13221リンギ(約343746円)
[Year 2] 13633リンギ(約354458円)
[Year 3] 14321リンギ(約372346円)
[Year 4] 14871リンギ(約386646円)
[Year 5] 15958リンギ(約414908円)
中学部
[Year 6] 16921リンギ(約439946円)
[Year 7] 17471リンギ(約454246円)
[Year 8] 18021リンギ(約468546円)
高等部
[Year 9] 19408リンギ(約504608円)
[Year 10]20221リンギ(約525746円)
プレユニバーシティ
[Year 11] 20481リンギ(532506円)
[Year 12] 27189リンギ(約706914円)
Japanese School Kuala Lumpur (日本人学校 KL)
住所: Saujana Resort Seksyen U2, 40150, Selangor Darul Ehsan, Malaysia
- 日本の義務教育のキャリキュラム
- 学期開始:4月、8月、1月
- 学部:幼稚部、小学部、中学部
クアラルンプールにある日本人学校です。
日本のキャリキュラムの他に水泳(週1)と英会話(週2)の授業があります。
- 入学費:4000リンギ(約104000円)
- 施設設備利用料:5000リンギ(約130000円)
※寄付金をされた企業にお勤めの方は不要※
- 授業料(月額):
小学部1050リンギ(約27300円)
中学部1100リンギ(約28600円) - 学校維持費(月額):300リンギ(約7800円)
- 通学バス(月額):340リンギ(約8840円)
- PTA会費(月額):8リンギ(約208円)
さて、3つの学校を紹介させていただきました。
インターナショナルスクールは上記の費用の他に、入学時にデポジットを必要とされます。
入学後も部活などで近隣国への遠征や、英語の補習クラスなど諸々な費用が必要とされる学校も多いです。
もちろんもう少しリーズナブルな学校もありますが、その分ローカルの先生率が上がると思います。
クアラルンプール普段の生活費について
マレーシアの物価は安いとよく言われますが、実際年々物価は上がってます。
さらに日本の物をマレーシアで買おうとすると日本より1.5~1.8倍高いです。
例えば午後の紅茶ストレート1.5リットルがマレーシアでは17リンギ(約442円)~21リンギ(約546円)かかります。
ダイソーも5.9リンギ(約153円)均一です。
日本と同じ質の生活をマレーシアでしようとすると決して安くはないのです。
税金についてですが、マレーシアに住民税はありません。
しかし所得税はあります。
マレーシアに182日以上住んでいる外国人の場合、最大28%の課税となります。
でも、光熱費はとても安いです!
- 水道代は55~65リンギ(約1430~1690円)
- ガス代は15~20リンギ(約390~520円)
- 電気代は150~200リンギ(約3900~5200円)
コンドミニアムや家電の状態によっての違いはもちろんありますが、私の知っている光熱費は大体こんな感じです。
そしてもう1つ忘れてはならないのが健康保険です。
駐在員の家族は海外保険に加入しています。
子供に関わらず海外で暮らすと最初の頃はよく体調くずします。
ましてやマレーシアではデング熱がありますので、健康保険がないとかなり高額な医療費を請求されます。
以上の諸費用はあくまでも一例です。
実際はもう少し細かい出費がありますので、なんだかんだテレビで言われているような数万円で生活はできないと思います。
まとめ
今回はマレーシアクアラルンプールの家賃、学費、生活費についてざっと書いてみました。
日本でのマレーシア人気に伴ってテレビで度々取り上げられていますが、物価が安いことを必要以上にアピールされてきたことに少し違和感を感じてました。
もちろん安いものもあります。
しかしその分クオリティが低かったり、健康に良くなかったりします。
クオリティを求めると必然とお金もかかります。
家族でマレーシア移住を考えている方に少しでもリアルなマレーシアが伝わるといいなと思います。