マレーシア第2の都市とも言われているIpoh(イポー)。
マレー半島北部にあるペラ州の州都です。
イギリス植民地時代のコロニアル建築が今も多く残っているイポーは今も観光客に人気があります。
す今回はクアラルンプールからイポーへの行き方を紹介します。
目次
クアラルンプールからイポーへ長距離バスで行く
長距離バスの場合、TBSバスターミナル(Terminal Bersepudu Selatan)からイポーの南側約8km離れた場所にあるアマンジャヤバスターミナル(Terminal Amanjpya)まで行きます。
複数のバス会社から長距離バスが出ていますが、全部TBSバスターミナルのカウンターでチケットが買えます。
事前にネットでの購入もできますが、よっぽどの事がない限り当日でも大丈夫です。
出発時間は自分の予定にあったものを選んでください。
クアラルンプールからイポーまで所要時間3時間半以上かかります。
バス料金は20~35リンギ(約520~910円)。
バスチケットを購入しましたら、所定の待合所で待っていると「イポーゆきの方~」と係員が呼びに来てバス乗り場まで案内してくれます。
しかしごくたまーに変更のときもありますので、もしおかしいな、なんか不安だな…と感じましたら近くの人に聞くといいです。
だいたい皆さん優しく教えてくれます。
アマンジャヤ バスターミナル(Terminal Amanjaya)
路線バスを使う場合はアマンジャヤバスターミナルの2階から路線バスmyBASの乗り場へ移動。
T30a、T30bがイポー駅の近くMedan Kidd Bus Stationまで行きます。
料金は1.7リンギ(約44円)で乗るときに運転手に払います。
お釣りない場合もありますので、小銭の用意があるといいです。
約20分でイポー市街地へ着きます。
配車アプリGrabを使う場合はバスターミナルの1階に乗り場がありますので、そこを待ち合わせ場所にすると便利です。
時間や曜日、混み具合よって違いはありますが、約11リンギ(約286円)になります。
住所: No.1, Persiaran Meru Raya 5, Ipoh,Perak
クアラルンプールからイポーへ電車で行く
電車でイポーまで行く場合、KLセントラル駅(KL Sentral)からイポー駅(Ipoh Railway Station)になります。
マレー鉄道(KTMB)の高速鉄道ETS(Electric Train Service)を使うことになります。
ETSは3種類のシートがあります。
ETS Platinum(プラチナ)
クアラルンプールからイポーまで停車駅が1番少ない。
軽食や飲み物を購入できる車両があります。
イポーまでの所要時間2時間29分で料金は46リンギ(約1196円)です。
ETS Gold(ゴールド)
クアラルンプールからイポーの主要駅にとまります。
イポーまでの所要時間は2時間40分。
料金は35リンギ(約910円)です。
ETS Silver(シルバー)
クアラルンプールからイポーまで全駅とまります。
イポーまでの所要時間は2時間50分。
料金は25リンギ(約650円)です。
ETSの時間表
ETSはシートの種類に関係なく全席指定席です。
出発日の30日前からWEBサイトからチケットの購入ができます。
WEBサイトから購入の場合指定のメールアドレスにEチケットが送られてきますので便利です。
ETSは長距離バスと違ってすぐチケットが売り切れてしまうことがしばしばありますので、予定が決まりましたら早めにチケットの予約をした方がいいと思います。
ETSの時間表です。
KL Sentral →→→ Ipoh
7:12 EG 9:53
8:05 EG 10:48
8:30 EP 11:15
9:00 EG 11:41
9:55 EP 12:30
10:23 EG 13:08(始発ではない)
11:15 EP 13:50
12:15 EG 14:56
13:30 EP 16:09
15:05 EG 17:48
16:00 EG 18:44
17:31 EG 20:19(始発ではない)
18:34 EP 21:12
19:40 EG 22:27
20:20 EP 23:02
20:40 EG 23:33
21:39 ES 00:32
22:30 EG 1:07
22:50 EG 1:28
※EP…ETS Platinum
EG…ETS Gold
ES…ETS Silver
電車内はとにかく寒いので上着を忘れずに持っていってください。わりとしっかりとした上着がいいと思います。
クアラルンプールからイポーへ車で行く
運転が好きあるいはマレーシアにお友達がいて車がある方は車でイポーへ行く方法もあります。
渋滞などによって所要時間は変わりますが、順調であれば有料道路だと2時間30分以上、一般道路だと4時間くらいで着きます。
ちなみにクアラルンプールからイポーまで約205kmです。
では、行き方を説明します。
具体的な経路
クアラルンプールから東方向にJalan Damansaraへ進みます
↓ 1.1km
Lebuhraya Persekutuan/Petaling Jaya/Shah Alam方面の出口を出る
↓ 250m
Jalan Syed Putraに入る
↓ 90m
KL Sentral/Lebuhraya Mahameru/Ipoh/Kuantan方面出口を出る
↓ 250m
Jalan Damansara に入る
↓ 2.3km
Ipoh/Klang 方面のJalan Duta出口を出る
↓ 2.4km
E1/Ipoh/Klang/E2/KLIA方面の出口を出る
↓ 1.9km
右側3車線をつかって
Ipoh/KLIA/Shah Alam/Lebuhraya NKVE方面にE1/Lebuhraya Utara-Selatanの出口を出る
(有料区間)
↓ 6.9km
右車線を使ってLebuhraya Utara-Selatan/E1を進む
(有料区間)
↓ 180km
138をIpoh/Sg.Siput/Jelapang方面に向かって進む
(有料区間)
↓ 500m
ルート240を進む
(有料区間)
↓ 3.7km
左車線を使ってIpoh方面のA13の方面に進む
↓ 550m
斜め右方向に曲がってJalan Tambun/A3に入る
そのままA3を進む
↓ 2.8km
ロータリーの3つ目の出口を出てJalan Raja Ashman Shah に入る
↓ 110m
ロータリーを出てJalan Raja Ashman Shahに入って進む
↓ 350m
左車線を使ってJalan Raja Ashman Shahを進む
↓ 750m
斜め左方向に曲がってJalan Chin Choon Samに入る
↓ 260m
右折してJalan Sultan Abdul Jalilに入る
↓ 900m
Lorong Menteriとの交差点を左折
↓↓↓
イポーに到着
マレーシアの有料道路は整備されていて運転しやすいです。
場所によっては牛の放牧?が見られますので、ちょっとテンションが上がります。
クアラルンプールからイポーへの行き方として長距離バス、ETS高速鉄道そして車。
残念ながらクアラルンプールからイポーまで飛行機の直行便はないので、交通手段はこの3つだけになると思います。
自由度が1番高いのは車ですが、快適さは高速鉄道だと思います。
車窓から流れてゆく街の風景を楽しむのもよし、イポーに着いてからのために体力を充電するのもよし、思い思いの時間を過ごせます。
イポー観光
さて、イポーへの行き方を紹介しましたので、イポーについても少し紹介したいと思います。
19世紀から錫(すず)の産地として栄えた町イポー。
イギリス植民地時代のコロニアル建築の建物がマレー鉄道イポー駅やそのまわりに今も残されています。
白亜の外観の建物が観光に訪れた人々を迎えてくれます。
イポー駅のほかにイポー市庁舎、バーチメモリアル時計塔(Birch Memorial Clock Tower)、新旧市街をつなぐキンタ川(Kinta River)に架かる橋などあちこちでコロニアル建築を見ることができます。
とくにイポー駅は駅舎の美しさから地元の人に[イポーのタージ・マハル]と呼ばれています。
街並みも新しいものと古いものがうまく融合しています。
お散歩をしていると素敵な風景に目を奪われます。
さらにイポーは言わずと知れた美食の都です。
石灰岩の岩山に囲まれた地形により、石灰岩からミネラルたっぷりの天然水が湧き出るので、その天然水を使ってるから料理が美味しくなると言われています。
さらにイポーの人口の約7割が中華系の方なので、クアラルンプールよりも中華色の強い地域であります。
それゆえに古い世代のイポーの住民の方は点心や香港風の飲茶を今も好んで食べています。
ほかにおいしい水をたっぷりと取り込んで育った名物のもやしを使ったもやしチキン(芽菜鶏)、ハッカミー(客家麺)、シャンビン(香餅)などが有名です。
たくさんあるイポーの美味しい物の中でもイチオシなのが塩チキンです。
宴瓊林鹽焗雞
こちらのアウンキンリムソルトチキンさんは25年の歴史を持つお店です。
昔は健康補助食として食べられていたソルトチキン。
しかし作り方が複雑で手間暇かかるので今では販売しているお店がどんどん減っています。
そんな中地元の方から観光客まで長い間愛されてきたのがこちらのお店です。
まずこちらは持ち帰り専門なので、食べるスペースはありません。
そして丸ごと1匹単位で販売しています。
丸ごと1匹!?とびっくりされると思いますが、不思議なことにペロッといけちゃうんです。
まずチキンは放し飼いにされている鶏なので小ぶりです。
さらに味付けは塩味がベースですが、生薬とスパイス(コショウかな)が効いて
おいしい匂いにつられる上にチキンが脂っぽくないのでどんどん進みます。
蒸し鶏なんですが普通の蒸し鶏と違ってしっとりとしていて肉汁も多くてとにかくめちゃくちゃ美味しいんです!
Aun Kheng Lim Salted Chicken詳細
住所: 24, Jalan Theatre, Ipoh, Perak
営業時間:11:00~18:00(売り切れ次第終了)
不定休
薄い紙に包まれたうえに箱に入れて持ち帰ります。
お値段は1匹21リンギ(約546円)。
こちらのソルトチキンは私個人の感想ですが、1人1匹だと思っています。
大人2人で分けると物足りなかった経験がありますので、肉好きさんには1人1匹をおすすめします。
イポーホワイトコーヒー 怡保白珈琲
こちらはイポーのもうひとつの名物です。
19世紀に中国の海南島からイポーに移住してきた華僑によって作られたホワイトコーヒー。
コーヒー豆を焙煎するときに少しのマーガリンを入れて一緒に焙煎することによって独特の甘さと香ばしさがあって苦味が少ないのが特徴です。
苦味が少ないのでコーヒーが苦手な方にも飲みやすいと思います。
南香茶餐室 (Nam Heong Restaurant)詳細
住所: 2, Jalan Bandar Timah, 30000 Ipoh
営業時間:7:00~17:30
おいしいホワイトコーヒーを飲めるのがこちらの南香茶餐室です。
ホワイトコーヒーはもちろん、エッグタルトも人気があります。
タルトと言うよりはパイ生地を何層にも重ねてあるので、思ったよりも軽い感触なエッグタルトです。
おやつなどにホワイトコーヒーと一緒にぜひ試してみてください。
まとめ
今回は前半クアラルンプールからイポーへの移動手段、後半はイポーについて紹介しました。
クアラルンプールから2~3時間離れたイポーは、クアラルンプールとはまた違う雰囲気の街です。
イギリス植民地時代のコロニアル建築と中華系の伝統建築が見事に融合していて、イポー独特の雰囲気を作り出しています。
その全く違うものにも関わらずうまく共栄しているのがとてもマレーシアらしく、なんだかマレーシアのいい所をたくさん感じられる場所です。
クアラルンプールの活気のいい感じも好きですが、たまにはゆっくりのんびりとしたイポーで街散策するのもいいかもしれません。