マレーシアは主にイスラム教徒を信仰するマレー系・中華系・インドの3つ民族で構成されている多民族国家です。
それぞれの民族によっても食の好みや味も異なり、様々な名物料理があります。
今回はクアラルンプール在住歴2年の私が、多民族国家であるマレーシアの数ある料理の中でもクアラルンプールに来たら、ぜひぜひ食べて欲しい名物料理を5つご紹介します!!
目次
クアラルンプールで食べたいナシレマ
こちらはマレーシアの国民食で、地元の方に愛されてる名物料理。
ちなみにマレーシアの共通語であるマレー語でNasi=ごはん、Lemak=ご飯を炊く時に使うココナッツという意味。
クアラルンプールにはナシレマ専門のレストランがたくさんあったり屋台で売られたりと、民族問わず食べられています。
☆ナシレマの特徴☆
- 基本の具材は、ココナッツで炊いたライスのサイドに、ピーナッツ・小魚・半分に切られたゆで卵・きゅうりがトッピング。それらを「サンバルソース」というチリソースみたいな辛めのソースをかけて食べる。
- お店によってはビュッフェ式もあり、ナシレマと煮込みチキンやカレー、野菜などと一緒に食べる。
- 屋台だとRM2(=約50円)くらいで売られていて、地元の方は朝ごはんとして食べる事が多い。
- 屋台や売店だと、雑菌効果があるバナナリーフにピラミッド型に包まれて売られている。
ナシレマが何か?知ったところで今回はクアラルンプールの中でも特に有名で人気のお店を紹介します。
Nasi Lemak Antarabangsa(ナシレマ・アンタラバンサ)
場所は中心地からタクシーで10分ぐらいにある、ローカル感が強く下町っぽい雰囲気のエリア「カンポン・バル」にあります。
1973年創業の老舗ナシレマ専門店でいつも地元の方で満席になる超有名です。
お鍋にいくつか具材があり、好きな具材を指差ししてお皿に盛り付けるオーダーするシステム。
お店自体は食堂!!という感じでローカル感たっぷり。
観光客もチラホラ居ますが、8割は地元の方なのでローカルっぽい雰囲気でぜひ国民食ナシレマを味わってみて下さい。
☆お店の情報☆
営業時間:17時~翌5時
住所:7C ,Jalan Raju Muda Musa Kampung Baru, Kuala Lumpur
行き方:LRT「 Kampung Baru」駅より徒歩10分、KLCCツインタワーよりタクシーで10分
クアラルンプールで食べたいラクサ
めちゃくちゃ簡単に言うと日本の「ラーメン」のようなスープ麺。
そしてラーメンのように地方ごとに味が異なり、かなりバラエティ豊かなスープの味や具材があり、地方によってご当地ラクサの違いを楽しめます。
☆ラクサの種類☆
- カレーラクサ
クアラルンプールのご当地ラクサ。
ココナッツミルクベースに、具材はチキンや魚のすり身、たっぷりの野菜、トッピングはパクチーやライムが基本。
- アサム・ラクサ
中華系が多く住むペナン島のご当地ラクサ。
シーフード出汁をベースに、サバや小エビのほぐし身に太麺、トッピングは甘酸っぱい「タマリンド」と呼ばれる絞り汁とパイナップルとハーブが基本。
かなりクセのある匂いと味なので、正直好き嫌い分かれます。
- サラワク・ラクサ
海に囲まれたボルネオ島のサラワク州のご当地ラクサ。
じーーーっくりコトコト煮込んだシーフードやチキン出汁をベースに、エビ、千切りキュウリ、錦卵、細麺(ビーフン)、トッピングはサンバルソース(辛めのチリソース)やハーブが基本。
ラクサが何か?分かったところで、クアラルンプールご当地ラクサの有名店をご紹介♪
Limapulo(リマプロ)
ここはマレー系と中華系の文化をミックスした「ニョニャ料理」専門店。
店内はフォトジェニックでアンティークな雰囲気で、若者が好きそうなおしゃれカフェといった感じ。
ラクサは残念ながら月・水・金・土のみ、しかも数量限定なので、ラクサ目当ての方は開店時間に行くのが良いですよ!
ラクサの種類はココナッツカレースープで、細い麺と中太麺のミックス麺に、ゆで卵・チキン・フィッシュボール・厚揚げ・千切りきゅーりといった具沢山!!
日本ではなかなか味わえないニョニャ料理のラクサは、絶対食べて欲しい1品です♪
☆お店の情報☆
営業時間:月~木 12:00~15:00、18:00~22:00、日曜 定休日
住所:50,Jalan Doraisamy,Chow Kit,50300 Kuala Lumpur
行き方:KLCCツインタワーよりタクシーで10分
クアラルンプールで食べたいサテ
日本の焼き鳥のように炭火で焼いたチキンを串刺しにしたモノ。
地元の方は、その串刺しを甘めのピーナッツ味のようにディップして食べます。
くせのある少し酸味と甘みがミックスしたピーナッツソースとジューシーなチキンが意外にもマッチして、日本では味わえない組み合わせです。
地元の方には超定番のB級グルメです。
☆サテの特徴☆
- チキンの他に、ビーフやラムやポークもあり。ただしポークは宗教上、中華系のレストランのみでで提供。
- 肉そのものは、日本の焼き鳥よりも小ぶり。かなりしっかり焼くので、柔らかさとジューシーさには欠ける。
- 屋台では大体1本RM80セント(=約15円)くらいで売られてます。
- ピーナッツソースだけではなく、チリソースとの相性もバツグン!!
さてそんなB級グルメのサテですが、クアラルンプールにもサテで有名なレストランがあるのでご紹介!!
Sate Kajang HJ Samuri(サテ・カジャン・ハジ・サムリ)
中心地から車で30分のところにあるサテ専門店。
サテの種類が他のお店に比べてかなり豊富で、チキンはもちろんウサギ・魚・牛肉・鹿肉や牛のホルモンなどマレーシアではかなり珍しいお肉がたくさんあります。
サテは店選びを間違えてると肉がパサパサしててあまり美味しくないのですが、ここのサテはどの肉を選んでもかなりジューシーで、うまく肉の旨みを逃さないように工夫されています。
お値段は、サテ1本RM1~(約27円〜)で、たくさんの種類のお肉を楽しめます。
お店は2階もあり広々で、8割地元の方でたまに観光客や在住外国人。
常夏の国での焼き鳥にはビールが飲みたい!!となるのですが、あいにく宗教上の理由でアルコールは提供していません。
☆お店の情報☆
営業時間:月〜木 11:00〜深夜0時、金 16:00〜深夜0時、土日 11:00〜深夜0時30分
住所:LOT1,2&3 3 TGKT BAWAH & TGKT 2 BANGUNAN, DATO NAZIR, JALAN KELAB, 43000, KAJANG SELANGOR
行き方:MRT 1号線 Stadium Kajang駅から徒歩1分
クアラルンプールで食べたいロティチャナイ
小麦粉・塩・マーガリンとシンプルな材料で作られた生地を鉄板にうすーーーーく焼いて作られるパン。
インド系レストランで出される事が多く、ロティ・チャナイにはカレーソースが一緒に付いてきて一緒に食べます。
スナックや朝食として食べられるマレーシア国民に愛されているパンです。
☆ロティチャナイの特徴☆
- 食感はパリパリしており、味はインドのパン「ナン」に似ている。
- 見た目はクレープ生地くらい薄い。
- 値段はカレーソースとセットで、RM2くらい(=約50円)
- ロティ・チャナイにも中身の具材によって様々な種類があります。
ロティ・ピサン…輪切りされた焼きバナナが中に入ってる甘いロティ。
ロティ・テロ・パワン…玉ねぎと溶き卵が入ったボリュームたっぷりのロティ。
ロティ・プランタ…砂糖とマーガリン入り。スイーツ好きにはおすすめ。
ロティ・サルディン…中にいわしが入ってる何とも不思議な組み合わせのロティ。
ロティはどこで食べても味にそんなに大差はないですが、アクセスや評価が良いので今回はこちらのお店をご紹介♪
Restoran Yusoof Dan Zakhir
クアラルンプールの観光名所の1つ「セントラルマーケット」の目の前にあるインドレストラン。
大きな看板も出ておりすぐお店は見つかります。
見た目は結構ローカル感たっぷりですが、場所が観光客が多い場所なので地元の方と観光客それぞれ半々くらい。
ロティの種類も多く、その中でもおすすめはロティ・ピサン!!!(バナナ入り)
ボリュームもあり、バナナのほんのりした甘さがシンプルなロティの味ととても合います。もちろんカレーソースと一緒に出てくるのでディップして召し上がってください。
☆お店の情報☆
営業時間:月~日 6;00~23:00
住所:42,44,46 Jalan Hang Kasturi, Kuala Lumpur
行き方:LRT「MASJID JAMEK駅」から徒歩5分
クアラルンプールで食べたい肉骨茶(バクテー)
名前の通り中華系の方の名物料理で、骨付きのスペアリブを数種類の漢方と醤油でジーーーっくり煮込んだスープ料理。
漢方と聞くと匂いや味が気になるかもですが、漢方のクセはほとんどなくスープは結構甘め。
在住日本人の間でも大人気です。
☆バクテーの特徴☆
- 豚肉を弱火でコトコト煮込んでいるため、余分な油が抜けて肉自体はとても柔らかい。胃もたれしそうな脂っぽさもなく、割とあっさりめ。
- シンガポール式とマレーシア式がある。
シンガポール式…あっさりめの白スープに黒こしょうでスパイスを効かせており、スープの色は白。
マレーシア式…数種類の漢方と醤油でコトコト煮ており、スープの色は焦げ茶。
- レストランでは、専用の土鍋に入って出される。値段はお店によって大きく異なるが、大体RM15~30(約400円~750円)
そしてもちろんクアラルンプールにもあります!!!バクテーの超有名店が!!!!!
それがこちら。
新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)
観光客が一番多いエリア「ブキットビンタン」の近くのインビ通りの一本裏手にあるお店。
ガイドブックにも載ってるため、観光客8割、地元の方2割くらい。
特徴の一つ目は、シンガポール式とマレーシア式のバクテーが両方とも味わえるところ。
ただここはやはりマレーシア。断然マレーシア式の茶色いスープの方が人気でそれを目当てに来店する方が多いそうです。
そして二つ目の特徴は、スープなしバクテーやオリジナルバクテーなど種類が豊富で、様々なバクテーが楽しめます。しかもメニューが全て写真付きのため、中身がどんな感じかがとても分かりやすくなっています。
☆お店の情報☆
営業時間:月~土 7:00~23:00、日 8:00~23;00
住所:37,Medan Imbi,55100,Kuala Lumpur
まとめ
みなさまクアラルンプールで食べれる名物料理で気になるモノは見つかりましたでしょうか?
本当はもっとたくさんの名物料理をご紹介したかったのですが、中でも厳選してこれだけは!!という名物料理をご紹介しました。
クアラルンプールは本当に色んな料理が楽しめる場所なので、ぜひ日本では味わえない料理をたくさん堪能して下さい!