マレーシア長距離バスの旅:知っておきたいポイント!

マレーシア長距離バスの概要

長距離バスの利便性について

マレーシアの都市をつなぐ主な公共交通機関には、
国内線の飛行機を始め、マレー鉄道、長距離バス、チャーター等があります。

人気の都市や観光地は、鉄道網から外れており、
長距離バスは、旅行者や当地に暮らす外国人、
車を運転しない方にとって、便利な移動手段です。

バスの運行本数は多く、予約も簡単に行えます。

なぜ長距離バスを利用するのか?

コスト面

まず、マレーシアの長距離バスの利便性は、
何といってもそのコストパフォーマンスにあります。

クアラルンプール発

マラッカ行き : RM12前後(約390円)
イポー行き : RM25前後(約800円)
ペナン行き : RM40前後(約1,300円)
ジョホールバル : RM45前後(約1,500円)

(上記は片道料金)

飛行機などに比べて運賃が非常に安く、
学生やバックパッカー、
家族連れの旅行者にとっては大きな魅力です。

利便性

また、バスは主要な都市や観光地を直接結んでいるため、
乗り継ぎの手間が少なく、移動がスムーズに行えます。

バス会社によっては、快適な広い座席、
充電ポートなどのサービスが提供されており(※バスによって異なります)
長時間の移動も快適に過ごせます。

アクセスの良さ

マレーシアの長距離バスは、
アクセスの良さも大きな魅力の一つです。

クアラルンプールやペナン、
ジョホールバルといった主要都市には、
大きなバスターミナルがあり、
そこから国内各地へ簡単に移動できます。

また、オンラインでのチケット予約が普及しているため、
バスターミナルに直接行かなくても事前にチケットを確保することが可能です。

ローカル目線で旅の経験をしたい、、、
コストを抑えながら効率的に国中を旅したい、、

貴重な体験ができるでしょう。

クアラルンプール発着 人気の長距離バス

マレーシア国内で人気の長距離バス路線は、
クアラルンプール(KL)を起点に多くの主要都市へとつながっています。

ペナン

まず、クアラルンプールからペナンへは、特にローカルに人気の路線です。

約4~5時間のバス旅で、
ペナン島の歴史的な街並みや美しいビーチへアクセス可能です。

ペナンの中心地「ジョージタウン」は、
2008年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ジョホールバル

クアラルンプールからジョホールバルへの路線も、
シンガポールへのアクセスが便利なため、
多くの旅行者に利用されています。

このルートでは、
マレーシア南部の緑豊かな風景を楽しむことができ、
到着後はジョホールバルのテーマパークやショッピングを堪能できます。

シンガポールに行く途中、
ジョホールバルを楽しんだ後に、
シンガポールに移動するのも良いでしょう。

マラッカ

クアラルンプールからマラッカへの短いルートも人気です。

こちらも、2~3時間ほどでアクセスでき、
クアラルンプールのTBSバスターミナルから
マラッカのMelaka Sentralバスターミナルまで、
バスは頻繁に運行されています。

マラッカは小さな街ですので、
クアラルンプールから
朝一番でマラッカに出発、
夜クアラルンプールに帰ってくる
日帰り観光もお勧めです。

イポー

クアラルンプールからイポーへのルートも人気です。

3時間強のバス旅で、
イポーの旧市街やホワイトコーヒーの発祥地を訪れることができます。

マラッカと比べ、70kmほど遠いので、
イポーに行かれる場合は、
できれば一泊される方が良いでしょう。

イポーと言えば、もやしとチキンライス、
ローカル食も美味しく、
温泉やテーマパークもあります。

コタバル

また、クアラルンプールからコタバルへの路線は、
東海岸の美しいビーチや、
ペルヘンティアン島への玄関口として利用されることが多いです。

ペルヘンティアン島へ行くには、
バスまたはGrabでの乗り継ぎが必要ですが、
単なる移動手段としてだけでなく、
途中の停車地や車窓からの景色も楽しむことができ、
マレーシアの多様な魅力を体験できることでしょう。

チケットの購入方法

マレーシアでの長距離バスのチケット購入方法は、オンラインと窓口での購入の2つの方法があります。

オンラインでの購入方法

オンラインでのチケット購入は、一般的に人気のある方法です。
ウェブサイトやモバイルアプリを使って、自宅や出先から簡単に予約ができます。

これらのサイトやアプリでは、出発地と目的地を入力するだけで、複数のバス会社の運行スケジュールと料金が一覧表示され、
比較しながら最適な便を選ぶことができます。

窓口での購入方法

窓口での購入は、直接バスターミナルで行う方法です。
主要な都市には、大規模なバスターミナルがあり、
そこに設置されたチケットカウンターで直接チケットを購入できます。

窓口での購入のメリットは、
スタッフに質問しながら詳細な情報を得られることや、
当日出発するバスの空席状況を直接確認できることです。

しかし、人気路線やピーク時期には売り切れの可能性があったり、
窓口で長蛇の列になることもあるため、早めに行くことをおすすめします。

チケット予約時のポイント

チケットを購入する際のポイントとして、事前予約が挙げられます。

特に祝日や学校の休暇シーズンなど、
旅行者が増える時期には早めに予約することで、
希望の時間帯や座席を確保しやすくなります。

また、バスの運行が頻繁に行われる路線でも、
ピーク時には混雑することが多いため、計画的な予約が必要です。

もう一つのポイントは、柔軟性です。

オンラインでの予約では、
キャンセルや変更が可能なプランを選ぶことで、
不測の事態に備えることができます。

また、窓口で購入する場合でも、
出発時間に余裕を持ってバスターミナルに到着することで、
急なスケジュール変更にも対応しやすくなります。

おすすめのバス予約サイト

オンライン予約を行う際におすすめのプラットフォームとして、
RedbusBusOnlineTicketなどがあります。

これらのサイトやアプリは、
多くのバス会社をカバーしており、
目的地や予算に応じた選択が可能です。

また、各プラットフォームにはレビューや評価が掲載されているため、
初めて利用する場合は星の数もチェックしましょう。

Redbus

Redbusは、マレーシア国内でのNo.1 オンライン長距離バスの予約サイトです。
マレーシア国内だけでなく、インド、シンガポール、インドネシアなど複数の国でサービスを展開している大手バス予約サイトです。

有名なバス会社を始め、数多くのバス会社の予約窓口となっているので、
発着場所やレビュー、星の数、を比較検討しながら予約を進められます。

機能と特徴

    • 多彩な選択肢: Redbusでは、Transnasional、Aeroline、Pluslinerなど、複数のバス会社の運行スケジュールや料金を比較して、最適なバスを簡単に予約できます。
    • わかりやすいサイト設計: ウェブサイトやモバイルアプリから簡単に検索・予約ができるほか、利用者のレビューや評価も確認可能です。
    • 割引とプロモーション: 定期的にプロモーションコードや割引が提供されているようです。

BusOnlineTicket.com

BusOnlineTicket.comは、マレーシアとシンガポールを中心に、バス、鉄道、フェリーのチケットをオンラインで予約できるプラットフォームです。

機能と特徴

    • 多様な交通手段の提供: 長距離バスに加えて、鉄道やフェリーチケットも同時に予約可能で、複数の交通手段を組み合わせた旅程を簡単に計画できます。
    • 幅広いバス会社のカバー: 国内の主要バス会社を幅広くカバーし、利用者は複数の選択肢から最適なバスを選ぶことができます。
    • プロモーションと特典: 割引やキャッシュバックキャンペーンが頻繁に行われており、お得なチケット購入が可能です。
    • 予約履歴の管理: サイト上でアカウントを作成すると、過去の予約履歴やお気に入りのバス会社を簡単に管理でき、再予約がスムーズです。

どの予約サイトを選ぶべきか?

筆者は、Redbusを利用したことがあります。
出発地と到着地、日付を入力し、
出発時間や発着場所を確認。

オンラインで予約と支払いを済ませ、
とてもスムーズでした。

予約時に座席指定をする点も安心です。

支払い完了後には、予約完了のメールが届き、
詳しいバスの乗降場所が送られていたのも安心です。

価格は、どちらもあまり変わらないと思いますが、
違いが出ることもありますので、
同じ路線で検索して、比較するのがおすすめです。

バス旅行の体験談とポイント3つ

筆者はマレーシア国内を飛行機移動したり、
車、バス、鉄道利用したことがあります。

飛行機では国内線でも最低1時間前には空港に到着する必要があり、
空港まで行くのに時間がかかったり、到着地の空港からホテルや自宅までも時間がかかります。

またマレーシアの国内線はよく遅れるので、
その時の運次第で、実質飛行機に乗ってるのは1時間でも
トータルで考えると時間的にはどれもあまり変わらないのでは、、というのが印象です。

また、バス移動の楽しみは、
飛行機とは違ったその土地の風景を楽しむことだと思います。

下記は利用してみて分かったポイントを3つにまとめました!!

ぜひ参考にしてくださいね。

発着場所の確認

ペナン・コムター(KKKL express)のバス乗り場(待合室はありません)  ©️筆者撮影

例えば、筆者が最近利用したクアラルンプールとペナン間のバスでも、
バス会社などによって発着する場所が異なります。

予約の際は、発着場所を確認しながら進めることをお勧めします。

また、集合場所には30分前を目安に到着しておくと安心です。
Grabがなかなか捕まらなかった、、道が思っていたより混んでいた、、など
予測できないことが発生する場合も想定しておきましょう。

 

ペナンのバス発着場所

コムター:ペナン島のジョージタウンにあるバス乗り場です。コムター発のバスはありますが、到着地としてここまで来るバスは少ないです。ペナン発のバスを乗るならここが一番便利です。
スンガイ・ニボン:ペナン島側のバスターミナルになります。ローカルのバスターミナルで、ジョージタウンに行くには、ここから20分ほどgrabでの移動が必要になります。
ペナンセントラル(バタワース):ペナン島から橋を渡った半島側のメインバスターミナルになります。ペナン島のジョージタウンまでは、Grabで30分、フェリーで20分ほどの距離になります。(フェリーは待ち時間有)

クアラルンプールの発着場所

TBS:クアラルンプールのメインバスターミナルで、多くの長距離バスがここから発着しています。
KLセントラル:KLセントラル鉄道駅内にもバス乗り場があります。市内から近く利便性が良いです。地上階から出発するバスと地下から出発するバスがあります。

予約時に、Pick UP(乗車場所)、Drop Off(下車場所)の住所が記載されているので、必ずチェックしましょう。

車内・トイレ

KKKL expressの車内の様子 ©️筆者撮影

車内の座席は広く快適ですが、冷房が聞きすぎている場合があるので、長袖を持参しましょう。
マレーシア人は、ネックピローを持ち込んでいたり、膝掛けなどもお勧めです。

一般の長距離バスは食事はついておりません。バスに乗り込む前やトイレ休憩の際に、
ガソリンスタンドで少し買うことができます。(ローカルなものしかありませんので注意)

なお、トイレ休憩は、2-3時間に1回のようです。
バス内にはトイレはついておりませんので、飲み食いのしすぎは気をつけましょう。

到着の延滞

国内線の飛行機移動と違い、
一般的に出発時間が遅れることはあまりないように感じますが、
到着が大幅に遅れることは稀に発生します。

例えば、夕方のラッシュアワーの時間帯の到着、
旧正月やハリラヤなどのホリデーシーズンは、
陸路で国内移動をしている人が多いので、
渋滞に巻き込まれる可能性が高くなります。

マレーシアをバス移動される際は、
事前にホリデーシーズンなどをチェックすることをお勧めします。

まとめ

最後に、マレーシア長距離バスの安全性や注意事項をまとめました。
旅は新しい発見と経験の連続です。マレーシアの美しい風景や豊かな文化に触れ、
バスの車窓から広がる景色を楽しみながら、ぜひ素晴らしい旅の思い出を作ってくださいね。

バスの安全性について

マレーシアの主要なバス会社では、安全性を重視した運行が行われており、
特に大手のバス会社では、細かい安全性が確保されているそうです。

  1. 運転手のスキルと訓練:
    • 長距離バスの運転手は、厳しい訓練を受け、プロフェッショナルな運転技術を身につけています。多くの会社では、運転手が定期的に健康診断を受けることが義務付けられており、長時間運転による疲労を避けるための休憩も適切に取られています。
  2. 交通ルールの遵守:
    • 大手バス会社では、交通ルールの遵守が徹底されており、安全運行が第一とされています。また、バスにはGPSが搭載されていることが多く、運行状況がリアルタイムで監視されている場合もあります。
  3. 車両のメンテナンス:
    • 定期的な車両点検と整備が行われており、安全な運行を支えています。特に、新しい車両やプレミアムクラスのバスは、最新の安全機能が備わっています。

バス旅行中の注意点

  1. 夜行バスの利用:
    • 夜行バスは時間を有効に使える反面、運転手の疲労や視界不良などのリスクがあります。可能であれば、昼間の便を選ぶか、信頼性の高いバス会社を選択することをおすすめします。
  2. 貴重品の管理:
    • バス旅行中は、貴重品の管理に注意が必要です。貴重品は手元に置き、座席を離れる際は必ず持ち歩くようにしましょう。

不測の事態に備えるための対策

バス旅行に限った話ではありませんが、海外でローカルな旅をする際には今一度チェックしましょう。

  1. 交通事故や遅延時の対処法:
    • 万が一の事故に備えて、事前に旅行保険に加入することを強くおすすめします。保険には、事故や病気による治療費の補償、遅延時のホテル代や食事代の補償が含まれていることが多いです。
    • 遅延が発生した場合、次の乗り継ぎや宿泊先への連絡を早めに行い、必要に応じて予定を変更できるようにしておくと安心です。バスターミナルや停車地での待ち時間を見越して、食料や水、エンターテインメントを持参するのもお勧めです。
  2. 緊急連絡先の確認:
    • 緊急時に備えて、バス会社の緊急連絡先や旅行先の大使館の連絡先を事前に確認し、控えておきましょう。

これらのポイントを押さえて、マレーシアの長距離バス旅行をより安全に、そして快適に楽しんでみてくださいね。

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