みなさん海外留学と聞いて、どんなイメージがありますか?
実は今マレーシアに母子留学をする人が増えていて、
ひそかに人気が再燃しています。
コロナ禍を機にマレーシアから帰国する外国人が多かったものの
最近マレーシアへの教育移住がまた戻ってきているんです!
遡ってみると一昔前までは、高校でオーストラリアやカナダに留学、
早くても中学で短期留学、そんな時代だったように思います。
今では、マレーシアでは低年齢からの留学が多くなっています。
理由としては、
マレーシアの場合、子供が4歳以上で学生ビザを取得でき、親は1名に限り保護者ビザが取得できます。
日常生活で英語が通じる、親日、生活のしやすさ、生活コスト、日本からの距離や時差などなど、
移住のハードルが比較的低くマレーシア留学が選ばれるケースが多いようです。
そんなマレーシアのインターナショナルスクール事情について、
カリキュラムや学費、インターナショナルスクールの学校紹介も含め
たっぷりご紹介していきたいと思います!
目次
インターナショナルスクールのカリキュラムについて
マレーシアには、大小約180校ものインターナショナルスクールがあると言われております。
(年々増加中)
先進国に本校を構え、東南アジアの分校として開校しているケースもあったり、
大きく分けてイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアのカリキュラムがあります。
マレーシアにある主な4つのカリキュラムを説明したいと思います!
イギリス・ケンブリッジ式
マレーシアにあるインターナショナルスクールの約70%が
イギリス式と言われています。
その中でもほとんどがケンブリッジ式のカリキュラムであり、
実質マレーシアで一番多く採用されているカリキュラムとなります。
イギリス・ケンブリッジ式カリキュラムは、
小学校6年間、中学校3年間、高校2年間、
大学準備コース2年間の計13年教育になります。
Primary schoolのYear1からYear6は、
日本の小学校1年から6年に相当します。
ただ、日本よりも1年早く就学しますので、
5歳からの入学になります。
Secondary SchoolはYear7からYear11まであり、
Year7からYear9が日本の中学校1年から3年に相当し、
Year10からYear11の2年間が日本の高校にあたります。
イギリスではYear11までが義務教育になります。
IGCSE
Year11まで履修しますと、
IGCSE(International General Certificate of Secondary Education)
イギリスの義務教育修了のための資格試験があり、
IGCSEを取得することによって義務教育が修了することになります。
IGCSEは科目が多く広い分野の知識が必要となります。
A-Level
義務教育修了後、
大学進学希望者はA-Levelという
大学準備コースYear12からYear13に進むことになります。
このA-Levelは大学入学するための国際資格です。
ケンブリッジ大学傘下の教育機関が提供している資格であり、
世界中の大学が認められている資格です。
A-Levelを取得することによって
世界中の大学に進学することが可能になります。
イギリス・ケンブリッジ式は
早い段階から世界レベルの教育内容を学べます。
日本の高校卒業にあたる履修内容をYear10で習得し、
さらにA-Levelを取得するためには、
日本の短大卒業相当の履修内容をYear12からYear13で習得します。
イギリス・ケンブリッジ式は3学期制で
一学期は9月、二学期は1月、三学期は4月になります。
主な長期休みは、12月にクリスマス休暇、
3月にイースターホリデー、7月に夏休みがあります。
アメリカ式
アメリカ式のインターナショナルスクールは、
クアラルンプールには数校あります。
イギリス式のインターナショナルスクールと比べますと
数は少ないです。
アメリカ式のカリキュラムは、
小学校5年間または6年間、中学校3年間、
高校4年間または3年間の計12年教育になります。
アメリカでは州や学区によってカリキュラムが違いますので、
学年の分け方にも違いが生じます。
Elementary schoolのGrade1からGrade5(Grade6)は、
日本の小学校1年から5年(6年)に相当します。
Middle schoolのGrade6(Grade7)からGrade8(Grade9)は日本の中学校、
High schoolのGrade9(Grade10)からGrade12は
日本の高校に相当します。
ちょっとややこしいですね( ˊᵕˋ 😉
アメリカではGrade12までが義務教育になります。
アメリカ式はイギリス式と違って、
IGCSEのような卒業テストはありません。
高校卒業するのに必要な学科の単位を満たし、
高校のテストをクリアすれば高校卒業とみなされます。
この辺は日本の高校とシステムが似ています。
SAT
Grade12卒業後アメリカの大学に進学する場合、
SATという標準テストを受けて、
その結果などを元に大学に入れるかどうかが決まります。
SATは日本でいう共通テストのようなものです。
マレーシアでは、
アメリカに進学できるようアメリカの大学と提携している
マレーシアの大学もあります。
インターナショナルスクール卒業後、
すぐにアメリカの大学に行くこともできますが、
一旦マレーシアの大学に進学してから
アメリカの大学に進むという選択もできます。
マレーシアにあるアメリカ式は二学期制です。
一学期は8月にはじまります。
主な長期休みは12月にクリスマス休暇や
7月に夏休みなどがありますが、
学校によって前後する場合があります。
オーストラリア式
オーストラリアのカリキュラムは、
州によってそれぞれ違いますので、
マレーシアにあるオーストラリア式のインターナショナルスクールも、
学校によって少し異なります。
オーストラリア式カリキュラムは、
小学校5年間(6年間)、中学校3年間、
高校4年間(3年間)の計12年教育になります。
Junior schoolのYear1からYear5は、
日本の小学校1年から6年に相当します。
Middle schoolのYear6からYear8は日本の中学校、
Senior schoolのYear9からYear12は日本の高校になります。
オーストラリアではYear10までが義務教育になります。
Year12を修了しますと、
高校卒業資格を習得しなければいけません。
その高校教育修了証になるものが
HSCやVCEなどになります。
この修了証の成績がオーストラリアの大学の合否判断の基準になり、
さらに日本や他の国の大学入学の資格にもなります。
オーストラリア式のカリキュラムは、
他の国と比べても自由度が高く、
教えるだけの教育だけでなく、
生徒が自分で考えて意見を発表する事を重視しています。
マレーシアにあるオーストラリア式の
インターナショナルスクールは四学期制です。
一学期は1月、二学期は4月、
三学期は7月、四学期は10月スタートになります。
主な長期休みは9月に春休み、
12月に夏休みがあります。
OSSDは他の国の大学入学資格にもなります。
カナダ式
カナダ式のカリキュラムも州によって違います。
クアラルンプールにあるカナダ式の
インターナショナルスクールは一校しかありません。
その学校が採用しているのがオンタリオ州のカリキュラムです。
カナダ・オンタリオ州式は
小学校5年間、中学校4年間、
高校3年間の計11年教育になります。
Elementary schoolのYear1からYear5は、
日本の小学校に相当します。
Middle schoolのYear6からYear9は中学校、
High schoolのYear10からYear11は高校に相当します。
Year10を履修しますとOSSLTという
オンタリオ州中等学校英語運用能力試験を受けます。
このOSSLTに合格し、
さらにYear11修了時に
CIMP試験で半分以上の成績を収めますと、
OSSDというオンタリオ州中等学校卒業証明書を
取得することができます。
インターナショナルスクール学費
次に気になるのはやっぱり学費ですよね。
マレーシアのインターナショナルスクールは、
日本のインターより学費が安いと言われますが、
実際どれくらいかかるのかを
クアラルンプールにある学校の授業料を調べてみました。
ここでは学年の呼び方はわかりやすくするため
Year1(小学1年)Year7(中学1年)
Year11(高校1年)と統一します。
イギリス式
・アリススミスインターナショナルスクール
1946年に設立した老舗イギリス式インターナショナルスクール。
マレーシアで人気の学校です。
先生はイギリス本土から来ていますので、
マレーシアにいながらイギリスと同じような環境で学べます。
<年間授業料>
Year1…78,810リンギ(約240万円)
Year7…95,730リンギ(約292万円)
Year11…103,650リンギ(約316万円)
・チェンパカインターナショナルスクール
こちらの学校は勉強はもちろん、
音楽やスポーツ、学校行事にも力を入れており、
ゴルフや登山、ダンス大会など
様々なイベントに子供たちが参加する事によって、
いろんな分野で自信がつくように工夫しています。
<年間授業料>
Year1…37,500リンギ(約114万円)
Year7…48,900リンギ(約149万円)
Year11…57,900リンギ(約177万円)
・セイフォルインターナショナルスクール
こちらの学校は1985年に設置された歴史のある
インターナショナルスクールです。
大使館が多く集まる地域にありながら授業料も安く、
さらに英語サポートにも力を入れていますので、
初めての海外留学の方にも安心して通え易い環境です。
<年間授業料>
Year1…15,630リンギ(約48万円)
Year7…23,400リンギ(約71万円)
Year11…29,650リンギ(約90万円)
アメリカ式
・オアシスインターナショナルスクール
こちらの学校はアメリカに母校があり、
マレーシアの他に15カ国にアメリカ式の
インターナショナルスクールを運営しています。
先生の多くはアメリカ人のほか、
カナダやオーストラリアなど英語圏からの先生がいます。
<年間授業料>
Year1…46,000リンギ(約140万円)
Year7…56,000リンギ(約170万円)
Year11…66,000リンギ(約201万円)
・モントキアラインターナショナルスクール
トップクラスの名門であるこちらの学校は、
母国語が英語ではない外国籍の生徒に対し、
英語の特別授業などのサポートをしています。
モントキアラ地域に住んでいる外国人に
人気が高いインターナショナルスクールです。
<年間授業料>
Year1…89,500リンギ(約273万円)
Year7…100,000リンギ(約305万円)
Year11…110,000リンギ(約336万円)
オーストラリア式
・ペニンシュラインターナショナルスクール
母校はオーストラリアのメルボルンにあり、
60年の歴史を誇る伝統的な優秀校です。
クアラルンプール校に在籍する先生やスタッフにも
母校と同じクオリティーを求めているため、
定期的に母校の校長先生や教師がマレーシアに来て
トレーニングをしています。
<年間授業料>
Year1…26,000リンギ(約79万円)
Year7…45,800リンギ(約140万円)
Year11…52,400リンギ(約160万円)
・オーストラリアンインターナショナルスクール
オーストラリア人の先生をはじめ、
生徒の半分くらいはオーストラリア人というこちらの学校は、
マレーシアにいながらオーストラリアに
留学していると言っても過言ではない環境です。
課題活動にも力を入れていますので、
勉強以外のスキルも身につくことができます。
<年間授業料>
Year1…28,191リンギ(約86万円)
Year7…36,233リンギ(約111万円)
Year11…41,635リンギ(約127万円)
カナダ式
・サンウェイインターナショナルスクール
2023年に新しい校舎に移転し、
それまでなかった幼稚部と小学部が新設されました。
先生はほぼ全員がカナダ人になっています。
マレーシアでは数少ないカナダ式カリキュラムを
取り入れています。
<年間授業料>
Year1…43,750リンギ(約133万円)
Year7…61,000リンギ(約186万円)
Year11…66,500リンギ(約203万円)
以上、クアラルンプールにあるインター校の学費をピックアップしてました。
正直ピンからキリまであります。
イギリス式に関してはまだまだたくさんありますので、
調べてみるともっと希望に合った学校があるかもしれません。
学生ビザ&保護者ビザ
次にマレーシアで留学するために必要なビザについてです。
今マレーシアで多くの方が母子留学をしています。
この母子留学に多くの方が使っているのが親子ビザです。
これは、留学する学生1人につき
帯同する形で保護者1人のビザが取得できるものです。
このビザの有効期限は1年ですので、
毎年申請が必要となります。
申請に必要となる書類は一般的に下記のようなものになります。
・留学する方のパスポートのコピー
・両親のパスポートのコピー
・留学する方と帯同する方の証明写真
・留学する方の出生証明書
・両親の婚姻証明書
・マレーシア国内で加入する保険証書
・銀行の残高証明
移民局の条件がよく変わるので、
入学する学校に細かくご確認いただくと良いと思います。
母子で海外留学するだけでも大変なことですので、
ビザの申請はほんっっっとにややこしいので、
個人的にはエージェントにお願いすることをおすすめします。
ジョホールバルやペナンのインターナショナルスクール
クアラルンプール以外に第三の都市と呼ばれるジョホールバルや、
観光地としても有名なペナンにも
インターナショナルスクールはあります。
数校抜粋して紹介したいと思います。
ジョホールバル
イギリス式
・マルボロカレッジマレーシア
175年の歴史がある名門校で唯一の海外キャンパスになります。
こちらの学校に通いたくてジョホールバルに移住する方もいるくらい
人気が高いインターナショナルスクールです。
<年間授業料>
Year1…87,000リンギ(約265万円)
Year7…114,900リンギ(約350万円)
Year11…116,400リンギ(約355万円)
アメリカ式
・ラッフルズアメリカンスクール
こちらは比較的新しい学校ですが、
広い校舎で子供たちが自己表現力やコミュニケーション力を養えるような
カリキュラムに力を入れています。
<年間授業料>
Year1…67,800リンギ(約207万円)
Year7…89,600リンギ(約273万円)
Year11…96,800リンギ(約295万円)
カナダ式
・サンウェイインターナショナルスクール(ジョホール)
こちらはクアラルンプールにもある
サンウェイインターナショナルスクールです。
同じくカナダ・オンタリオ式のカリキュラムを取り入れています。
<年間授業料>
Year1…28,100リンギ(約85万円)
Year7…40,500リンギ(約124万円)
Year11…49,500リンギ(約151万円)
ペナン
イギリス式
・プリンスオブウェールズ インターナショナルスクール
こちらの学校はセカンダリーの校舎は
ペナン国際空港から車で約20分の位置にある
イギリス式のインターナショナルスクールです。
プライマリーは市内中心にあります。
セカンダリーに入ると寮生活も可能となります。
全体の85%の先生はイギリス出身で英語はもちろん、
高学年になりますと中国語やマレー語も専門の先生から学ぶことができます。
<年間授業料>
Year1…18,720リンギ(約57万円)
Year7…52,140リンギ(約159万円)
Year11…55,770リンギ(約170万円)
アメリカ式
・ダラットインターナショナルスクール
こちらの学校は1929年を起源とする由緒あるクリスチャンスクールです。
ペナンでは唯一のアメリカ式インターナショナルスクールでもあります。
入学するには一定の英語力が必要になりますので、
英語力に自信のあるお子さんにおすすめです。
<年間授業料>
Year1…23,800リンギ(約73万円)
Year7…44,000リンギ(約134万円)
Year11…45,500リンギ(約139万円)
ジョホールバルやペナンにも
インターナショナルスクールはたくさんあります。
興味のある方はぜひお問い合わせください!
まとめ
コロナ禍を経て、マレーシアでは一時期
ビザの手続きに非常に時間がかかるケースを聞きますが、
最近になって母子留学でマレーシアにいらっしゃるケースをよく聞きます。
また、賑やかなマレーシアに戻るのは嬉しい反面、
気を付けなければならない事もあります。
コロナ後に、マレーシアでは治安が悪くなっているのも事実です。
母子で留学される際は、より一層気をつけて欲しいと思います。
KLコンシェルジュでは、マレーシア留学に関するご相談も承っております!
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