東南アジアへのLCCが便利に日本と東南アジアを繋げるようになってくれた現代。
多くの時間のある若者が物価の安い東南アジアの国々により安く、簡単にバックパック1つで旅にでるようになりました。
東南アジアの他の国々に比べれば、物価は少し高めのマレーシアですが、長距離バスを使えば、かなり費用を抑えて旅することができます。
旅行時間のある方にはぜひ試してもらいたい、クアラルンプール郊外の長距離バスターミナル、TBSの攻略法と、実際に現地バスターミナルから観光の中心地に行く方法を今回伝授します!
目次
クアラルンプールバスターミナルTBSの基本情報
TBSは、Terminal Bersepadu Selatanの略で、クアラルンプール郊外にある長距離バス専用のバスターミナルです。
年中無休で24時間営業しているバスターミナルであり、クアラルンプールを拠点にバス旅行を考える人にとっては、必ず知っておくべき場所だと思います。
住所:Terminal Bersepadu Selatan – Bandar Tasik Selatan, Jalan Terminal Selatan, 57100 Kuala Lumpur
KLバスターミナルTBSの行き方
ここで説明するTBSでの流れは、基本的にどのバスターミナルでもだいたい同じ工程で使うことができるので、マレ
ーシアバス旅行を考えている方は必見です。
TBSには、電車かGrabを使っていくことができます。
電車で行く場合
電車は二種類、KTM KomuterとKLIA Transit Trainがあります。
どちらもKL Sentralから乗ることができ、KTM Komuterは、Sungai Gadut行きの電車に乗ってください。
RM1、4駅(約17分)でTBSに着くことができます。
しかし、KTM Komuterは1時間に1本程度しか電車がないので、時間に余裕のある方のみ利用した方がよいでしょう。
KLIA Transitは、RM4.20、7分でKL SentralからTBSに連れて行ってくれます。
20分~30分おきに電車があるので、KTM Komuterよりも便利でしょう。
電車はどちらもBandar Tasik Selatan駅で降りてください。
そこから、歩道橋を通ってTBSに行くことになります。
青い線がKTM Komuterで、紫色の線がKLIA Transitです。
タクシーで行く場合
マレーシアはタクシーサービスの質が悪い事で有名でしたが、近年はタクシーアプリのGrab(グラブ)が主流になり、旅行者でも安全にタクシーを利用する事ができるようになりました。
Grabを使うと、だいたい20~30分でKL Sentralから行くことができます。
料金は混み具合や時間帯によって大きく変わりますが、RM25前後くらいはするでしょう。
電車でもGrabでも、TBSの3階(L3)に到着します。
バスのチケット購入方法
そして、お待ちかねの利用方法です。
一番重要なチケット購入やゲート入場は全て3階(L3)で済ませることができます。
まずチケットを買うところから説明します。
チケットは2通り、オンライン購入と、カウンター購入の両方が可能です。
オンラインでチケットを購入する
オンラインで購入する場合、BusOnlineTicket.comから、クレジットカードで支払うことができます。
確実に目的地へ予定の時間に行きたい方は、オンラインをおすすめします。
オンラインで買った場合、予約番号を控えるか、紙で印刷してTBSに持って行きましょう。
カウンターA, D, E, F, Gで、チケットに引き換えてもらえます。
(パスポートのチェックがあるかもしれないので、持って行くようにしましょう。)
バスターミナル現地で購入する
カウンターで購入する場合、国内旅行であってもパスポートが必要なことに注意してください。
購入専用のカウンターは1~59のカウンター全てで行うことができます。
行き先と時間、金額を確認してから、席を選びます。
お金を払って、チケットをもらったら完了です。
TBSバスターミナルでの注意点
チケットには、ゲートナンバーが書いてあるので、時間に余裕を持って、ゲートに行くようにしましょう。
バスは、定刻通りにでないことがほとんどです。
ゲートの壁にモニターで次のバスはどこ行きのバスか確認できるので、そこをよくチェックして、間違えないようにしましょう。
TBSはクアラルンプールの中心となるバスターミナルだけあって、施設もかなりしっかりしています。
コンビニや簡単なレストラン等で食事もできますし、ATMも至る所にあるので、お金を旅行前にキャッシングすることもできますよ。
マレーシアバスターミナルTBSから各観光地への料金とは
TBSから各観光地へのおよその料金などを説明します。
バスは格安でどの観光地へも行けますので、是非参考にしてみてくださいね^^
場所によっては日帰りで行けますよ!
さらにはお隣の国、シンガポールにもバスで行けるんです!
バスターミナルTBSからマラッカまでの料金
まずは、マラッカをご紹介します。
マラッカは、TBSから約2~3時間で行くことができる、日帰りバス旅行にピッタリな観光地です。
バス料金もかなりお手軽で、片道RM13~RM20(400円~600円)くらいで行くことができます。
マラッカ海峡に面するこの地は、イスラム教の導入に始まり、ヨーロッパ諸国の侵入など、海外の影響をもろに受けてきました。
なので、クアラルンプールとはかなり違う雰囲気を味わうことができますよ。
マラッカのバスターミナルは、Malaka Sentral Bus Terminalです。
中心地から約15分くらい離れたところです。
バスターミナルから中心地へは17番のバスでオランダ広場まで行くことができますが、Grabを使ってまっすぐ行く方が便利です。(約RM15)
オランダ広場周辺は、渋滞がひどい場所なので、だいたい建物が見えてきたら、ここら辺で大丈夫だよ~と運転手さんに伝えて降ろしてもらうといいと思います。
(Grabは値引きは禁止されているので、距離が短かったからといって表示された金額以下を払うことはしないようにしましょう。)
バスターミナルTBSからペナン島までの料金
次は、マレーシアの中でもクアラルンプールの次に人気の観光地、ペナンです。
町全体が世界遺産登録されたジョージタウンは、食の都としてとても有名です。
また、ウォールアートで写真を撮ったり、ニョニャ文化を楽しむこともできます。
ペナンへは、TBSから約4~5時間かかります。
価格はだいたいRM27~RM44(約800円~1200円)です。
マラッカのように日帰り旅行をするのは、時間的な制約がとても大きくなってしまうので、少なくとも一泊はした方が、ペナンを思い切り楽しめるでしょう。
ペナン周辺にはいくつかバスターミナルがありますが、ジョージタウン方面へ観光される方は、Sungai Nibong Bus Teminalがオススメです。
ジョージタウンからは少し距離があるので、Grab等を使って中心地まで行くことができます。
ペナンに行く途中、イポーに行く方法についてもこちらの記事に記載しています。
バスターミナルTBSからパンコール島までの料金
まだあまり開発がされておらず、綺麗なローカルビーチを楽しむことができます。
また、バイクで島1周を2時間でできるくらいの小さな島なので、自然が大好きな人にはおススメです。
TBSからパンコール島へ行くためには、バスでまずLumut Bus Terminalまで行き、そこからフェリーに乗らなくてはなりません。
パンコール島に着くまでのトータルでかかる所要時間は、だいたい5~6時間を目安にすると良いでしょう。
TBSからLumutまでが片道約RM27(約800円)、Lumutからのフェリーが片道約RM14(約400円)です。
上記のマラッカやペナンとは違い、TBS-Lumut間のバスは本数が少なめなので、事前にバスの時間等を調べてから行動した方が良いと思います。
Lumutからのフェリーが発着するターミナルはPangkor Villageと呼ばれる、島の東側にあるフェリーターミナルです。
パンコール島にはGrabがありません。
Pangkor Villageから出たすぐそこにピンク色のタクシーが並んでいるので、そのタクシーを利用して目的地に行きましょう。
バスターミナルTBSからレダン島までの料金
レダン島は、マレーシアの中でも最も美しいビーチが楽しめると言われているビーチリゾートです。
しかし、行き方がかなり難しく、断念する観光客の方々も多いようです。
そのため、レダン島へはクアラルンプールからのパッケージツアーに参加するという手もあります。
個人で手配するのと同じくらいの価格になる時期もあるので、レダン島へ行きたいと考えている方は、ツアーも検討してみてください。
しかし、ここではレダン島に個人で行く方法をご紹介します。
レダン島へは、クアラトレンガヌへまず行く必要があります。
バスターミナルの名前は、Kuala Terengganu Bus Terminal です。
クアラルンプールから、クアラトレンガヌまでだけで6~7時間かかります。
バス代は片道約RM44(約1200円)です。
そして、クアラトレンガヌから、レダン島へ行くにはMerangという町の船着き場へ行く必要があります。
バスでだいたい1時間、船着き場からレダン島までが40分です。
フェリー代は片道RM55(約1600円)
人気の観光地なので、フェリー代がマレーシア的にはかなり高価格です。
似たような名前でMarangという船着き場がありますが、それはカパス島やグミア島行きの船着き場なので間違えないようにしましょう。
また、レダン島を含むクアラトレンガヌ沖の島々は、モンスーン時期(11~3月)になると宿を閉めてしまいます。
事前によく確認してから行くことが大切です。
バスターミナルTBSからシンガポールまでの料金
シンガポールと言えば、東南アジアで最も発展しているマレーシアの隣国です。
実は、シンガポールはマレーシアから分離した国であり、かつては同じ国でした。
なので、かなり手軽にマレーシアからバスで行くことができますよ。
TBSからシンガポールへはだいたい6~7時間かかると言われています。
しかし、イミグレーションの混み具合では7~8時間かかることもあるそうです。
ですが、TBSからシンガポールまで片道RM40~RM50(約1200円~1500円)で行くことができます。
なので、時間はあるけれど費用は抑えたい人向けのプランと言えます。
(※シンガポールからマレーシアに戻ってくる場合のバス価格は、SGD20~(約1500円~)と、少し割高になるので、そこは把握しておくべきだと思います。)
マレーシアからシンガポールへ向かうためは、Johor-Singapore Causewayを通らなければなりません。
バスでシンガポールへ向かう方に一番注意してもらいたいのは、イミグレーションのためにバスを降りなければならないということです。
JBSentral Stationで出国手続きをしてから、またバスに乗り込みます。
そして、シンガポール側でもQueens Street Terminalに行く前に入国手続きがあるので、そこでもバスから降りなくてはいけません。
チケットの紛失をしないようにするようにしましょう。
また、シンガポールへはバスでなく電車で行くこともできます。
気になる方はそちらも調べてみるといいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
海外をバスで旅行するというのは、バックパッカーならではの醍醐味ですよね。
マレーシアのバス事情はとても整理されていて、初めてトライするという方にとっても分かりやすいかと思います。
また、マレーシアのバスは、日本のバスより座席が広く、大きく、とても快適です。(冷房が効きすぎな時がほとんどですが。。)
これを機に、クアラルンプールだけではなく、色々なマレーシアを行きたいと思って頂けたら幸いです。